長くなりましたが、いよいよ最終回です。
前回「子どもが学校に行かない!お母さんが楽になる心の整え方(2)」では、子どもが学校へ行かないことを受け入れられない自分をただ認めること、イライラはママ自身が出来事に意味づけして作っていること、をお話ししました。
3.イライラ・ガッカリの奥にあるのは、お母さんが大切にしたいこと
今度は、自分の心の中を見ていきます。
イライラ、ガッカリした時には
深呼吸しながら、「イライラ・ガッカリしているな」と認めます。
※気分を変えるNLPワークもありますが、また別の機会に。
そして、気分が落ち着いている時に
「子どもが学校に行かないと、なんでイライラするんだろう?」
「行くと言った子どもが行かなかったら、なんでガッカリするんだろう?」
そんな風に自分に問いかけてみます。
イライラ、ガッカリする自分を責めるのではなく、「なんでかな?」とシンプルに自分を見ていきます。
最初はちょっと難しいですが、
頭で考えるより、リラックスして心の声を聴いてみる感じでやります。
「いや、そんなの当たり前でしょう」
「ガッカリするに決まってるじゃない!」
はじめはそう思うでしょう。
それでいいんです。
そして、その後
「なんでそれを当たり前と思うのかな?」
「なんでガッカリするのかな?」
と自分に問いかけます。
それを繰り返していくと、
「ああ、私はこんな思いがあるから、イライラするんだなあ」
「これが叶わないから、ガッカリするんだなあ」ということが出てきます。
それは、自分が大切にしている価値観や
信じていることだったりします。
お子さんへのあふれる愛情、
幸せになってほしいという
親の切実な願いかもしれません。
もしかしたら、
自分自身を守りたかったんだという事もあるでしょう。
「こんな思いがあるんだな」
「私はこんなことを大切にしたいんだな」と
「あるんだ」を認めてくださいね。
自分の中にある大切な想いに気づき、
ただ認めることで癒しが起きます。
もし、涙が出たら我慢せずに、
出るままにしてくださいね。
大切なことです。
4.「今あるもの」を見ていく
きっと今は「ないもの」、
つまり、学校に行っていないことに目が向いていました。
それを、
「ご飯を食べている」
「話をして笑っている」
「一緒にゲームを楽しんでいる」
「お子さんが今、目の前にいる」。
そうやって、
「ないものを見る」から、「あるものを見つける」プログラムに変えていきます。
あるものを見つける!と決めると、見えてくるようになりますよ。
ないものを見ている時には思考が働いていますが、あるものを見つける時には「見る」「聴く」「感じる」いわゆる五感を使っていきます。
子どものことだけでなく、日常にあるもの、例えば、出先での景色やお店に飾られた花、鳥の声やどこかから聴こえる音楽、家族の声、温かい日差し、商店街を通りがかった際の美味しそうなにおい等、あるものを見つけていくといいですよ。
大きなことを見つけるのは誰でもできますが、普通にできていること、当たり前にある小さなことを一つ一つ見つけていくプログラムをあなた自身で創っていきましょう。
もっとお伝えしたいことがあるのですが、まずはここまでです。
子どもの中に安心感ができてくる
さあ、イライラ・ガッカリの奥にある大切にしたいことに気がつき、「あるもの」を見つけるプログラムを創っていくことをお伝えしてきました。
ここまでのステップ、いかがでしたか?
ちょっと難しく思われたかもしれませんね。
自分の感情や想いを否定すること、
つまり自分を責めることは、
ものすごくエネルギーを消費して、お母さんを疲れさせます。
それは、私自身も経験し、身にしみています。
お母さんが、自分の中にある想い、感情を否定せず、ただあることを認めていくと、段々と気持ちにいい意味でのゆるみが出てきます。
そうすると、お子さんへの見方が変わり、「この子は、今、そうなんだな」とちょっとずつ受け止められるようになってくるのです。
子どもの「今そうなんだ」を認めることは、子どもの中に「自分はここにいていいんだ」という安心感を生み出します。
※「今そうなんだ」を認めることは、子どものやることを何でも許していいということではありません。認めたうえで、やってはダメなこと等伝えるべきことは伝えることも大切なことです。
ポイントは、「あるんだな」と認める、「あるもの」に目を向ける
ここまで、NLPの勉強やコーチング、子どもの不登校の体験を通じてわかったことをお伝えしました。
これは、とてもコツコツと地道な作業かもしれません。
うまくいかない、わからない、続けられない時もあるでしょう。
でも、「できない自分を責める」のは本末転倒。
少しずつでもやろうとしている自分、「今日は一つやった!一つできた!」という小さな成功体験を積み重ねていきましょう。
私もいつも穏やかで、何があっても悲しまないわけではありませんが、悲しみを持った自分もそっと抱えながら、日々穏やかに子どもや夫と過ごせています。
それが、今の私の幸せです。
そして、お母さん自身がどんな人生を生きたいか?を見ることも大切なのですが、それは別の機会に書きますね。
最後まで読んで頂き、ありがとうございました。
少しでもあなたの役に立つ内容があったなら嬉しいです。
あなたの心が少しでも安らかになりますようにと祈っています。
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